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PC-9801UV11!!
i486もWindows3.1もなかった1989年。
短くも長い小学生生活を終え、これから来る明るい未来に向けて毎日精進し、日々の部活動に汗を流し、目指す高校に合格するために一生懸命勉強するような中学1年生では全然なかったオレは、将来のことなどアリのハナクソほども考えずに、ためしに入った体操部も諸般の事情で1日で退部して次に入った卓球部もいろいろあって頻繁にサボったり高校に入るためのやりたくもない勉強などやらずに自分の興味のある天文や地質の書籍を読み、暇有れば父親と鉱物採集に赴いたりハレー彗星を見るため購入した自慢の反射望遠鏡で遠くの建物を眺めたりと毎日だらだらとした生活を送っていたという実にイかれたヤツであった。
そんな中友達になったのが同じクラスの某S君。S君はオレとうまが合い、授業中などは自作のTRPGで白熱したものだった。彼は家柄か中学1年にして無線の免許を所持しており、パソコンも持っていた。あるときオレが彼の家に遊びに行った時、彼が使っているパソコンを見せてもらった。機種はPC-9801UV11。メインメモリは640KBでCPUはNEC製のμPD70116(通称V30)が搭載されており10/8MHzの切り替えができた。PC-9801UV21の後継機種でUV21の半分の容積の省スペースデスクトップパソコンであった。3.5インチFDDを2基と26互換FM音源も搭載されておりホビーでも重宝するスペックであったが、98アークテクチャの終わってしまった今ではプレミアのつくマシンとなってしまった。ときに当時のオレはそんなスペックなど知るはずもなくただ漠然と「へぇーパソコンだ」というくらいにしか見ていなかった。
しかし彼はオレの目の前でゲームの「イース」を披露し、オレはそのグラフィックのすばらしさとFM音源のスゴさに驚嘆した。当時「モニタを使うゲーム=ファミコン」という図式の成り立っていたオレにとってこれは驚き以外の何物でもなかった。さらに追い討ちをかけるように彼はオレの前でBASICのプログラムを組んで見せた。今思い出すとCIRCLEやLINEだけを使った簡単な図形を描いただけだったのだが、黒い画面に文字を打ち込んでそれを実行すると絵が出るというそれに妙な憧れを見た。古いマンガでコンピュータのキーボードを叩くとなにか絵が出るというのが現実に目の前で起こったのだからこれはすごいとしか言いようがない。オレはその後頻繁に彼の家に遊びに行き「月刊天文ガイド」に掲載されているBASICのプログラムソースやブルーバックスのBASICの本を持っていき、一生懸命にBASICプログラミングをしたものだった。当時のプログラムは数年前まで3.5FDに残っていたが、後にワープロ用のFDに化けたため敢え無く闇のかなたへと消えてしまった(ぉ
これがオレとパソコンの初めての出会いとなる。
中学1年も中ごろ、同じクラスの友人の某T君もUV11を購入した。S君とT君はそれを機に仲良くなり、オレもUV11が欲しくなって親に「NECのパソコンのPC-9801UV11というやつ買ってくれ」とご丁寧に機種名まで挙げて言ったのに、結果は寒くも「だめ」。オレは純粋にBASICがやりたくてUV11を所望したのだが、親には高価なゲーム機にしか見えなかったようだ。まあ当時の俺の家庭事情ではではパソコンはおろかファミコンすら買ってもらえないような状態だったため仕方がなかったのかもしれない。仮にここでもしもオレの手元にUV11が来ていたなら某ビルGもビックソのPCマニアになって今ごろ某社で意気揚々と稼いでいるに違いないがそういうことは考えるだけ野暮なので以下略(ぷ
入学してしばらく経った中学一年の冬、オレは隣の3組の女の子E嬢から告白された。手紙には彼女の思いの丈がぎっしり込められていた。当時のオレには「据膳を食う」という高等ルーチンはまだ組み込まれておらず、その後も熱烈にアプローチしてくる彼女をうざったく思いついつい冷たく当たってしまった。が、彼女はそういうオレの態度を「クール」と受け止め、「ヴァレンタインデーには手作りのチョコをあげるね」とかそのほかここでは書けないようなことなどさらにモーションをかけてきた。が、結局オレがまったく相手にしなかったためE嬢の関係はそのまま進展せずオレが一方的に逃げ切る形で自然消滅した。今思うと決して性格も悪くなく小柄で色白で非常にとても激しくかわいい娘だったのに、どうしてオレは逃げてしまったのかと少しどころか激しく著しく残念だったりするのだが、これもまた甘酸っぱい青春の一ページとなって、なって・・・・、なんだっけ? まあ心の傷としていつまでもくすぶりつづけているとかいうのはウソ(ぷ
時を同じくして親父が何気にPC-8801を使ってなにかをしているのに気がついたが、パソコンを買ってもらえないことに対して異様にパソコンに嫌悪感を持ったため、機種名その他は覚えていないしいじったこともなかった。このPC-8801は後にPC-9801BX/M2を購入するまで親父が使いつづけた。
まあそれはそれとして(笑。
中学2年に進級したオレは相変わらずの優秀な成績で毎回成績上位者に名を連ねてる常連の一人になっていた。その成績優秀者の中でいつもオレといい勝負をしている女性がいた。K某である。2年になってクラス替えがあり、たまたまそのK某といっしょのクラスになったオレはクラスの理科の点数でいつもいい勝負をする良きライバルであった。が、突然そのライバルという概念がとんでもない方向に昇華した。彼女がこともあろうかオレに好意を抱くようになったのだ。はじめはなんとも思わなかったのだが、徐々に彼女の好意はただならぬものだということがわかり始めた。最初は一緒に帰ったり学校で一緒に勉強したりしていたのだが、彼女から執拗にかかってくる電話、オレに対するストーキング行為、自分の思い通りにならないとすぐ泣く悪癖、その他オレが辟易する諸々の事象。オレは恐くなった。いきなりオレの家に押しかけてきたこともあった。オレは気味が悪くなってその後きっぱりと「オレに近寄るな」と言って関係を切った。こうして計算機と関係のない中学2年が過ぎた。
いっぽうその後の私はどうしたかというと、順当に3年に進級してからやはりプログラミングがしたかったためか無け無しの小遣いで当時最高性能機種の電子手帳CASIO DK-5700を購入。関数電卓カードを別途購入して専用言語によるプログラミングを行ったりした。大学に入ってからこの電子手帳は私のポケコンと化し、実験データの統計を取ったりテストで大活躍したりした。
ともあれパソコンに対する嫌悪感はその後も引きずり、残る中学生活はまた地学三昧の生活に費やされることとなった。
3年になってから、同じクラスのH嬢と親しくなった。彼女は絵に描いたようなメガネっ娘で非常にかわいらしかった。一言で言うと「豪萌え」である。彼女はオレと仲良くなる前に別の男と付き合っていたようだが、どういうわけかオレとつきあうようになってしまったがそのあたりの経緯はオレも忘れてしまったので割愛させていただきたい。
ちなみに中学卒業時、オレはこのH嬢に告白して見事ハッピーエンドを迎えた(ぷ
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