ハードウェアレビュー:Itanium 2 搭載ワークステーション hp workstation zx2000

hp workstation zx2000:総評



【写真】 hp workstation zx2000

■ hp workstation zx2000総評


 zx2000はハイエンドのIA-32ワークステーションより若干割高な価格で購入できる、今最も手の届きやすいItanium2マシンだ。単純に性能と機能だけで考えると、未来を担う64-bitアドレッシングと数々の優れた性能による費用対性能比は極めて高く、導入する意義は非常に高い。
 だがしかし、それはItanium2搭載機で動作するネイティヴアプリケーションを使用しなければならない理由があり、かつそのアプリケーションが広大なメモリ空間を必要とする場合だ。そのようなアプリケーションを使うインフラストラクチャがない限り、zx2000の導入は考えたほうがよいだろう。
 Windowsに限って言えば、確かにIA-32用の既存のアプリケーションは動くには動くが、先に述べたように全てのIA-32用アプリケーションが動作するわけではない。加えてその実行速度は実クロックの半分以下のIA-32程度まで落ちる。現時点でIA-32の互換機としてWindows64でzx2000を使うのであれば、やめたほうがいい。控えめに言ってお薦めはしない。2004年1月にIA-32 EL(IA-32 Execution Layer)がリリースされたが、これを用いても飛躍的な体感向上は望めないので、32-bit互換機として使うのは考えた方がよいだろう。
 IA-32も快適に使いたい、そして将来的に64-bitにも対応したいというユーザはAMD Opteronを考えたほうがよいだろう。
 zx2000はWindows64のほかにHP-UXやLinuxも動作する「マルチプラットフォーム」なハードウェアで、いろいろといじって遊ぶには面白い。DEC AlphaやIBM RS/6000以来、近年まれに見る面白いハードウェアだ。さまざまな制約を逆に面白いと感じるユーザには極めてお薦めだ。

 2003年8月時点で約90万円という標準価格が高いか安いか、それは使うユーザの気持ち次第だといえそうだ。

■ 追記:hp workstation zx2000その後


 Windows/ia64はその互換性の低さが災いして正直まともに使い物にならなかった。対応ハードウェアがないというよりはむしろ、Windows/ia64向けのデバイスドライバーがことごとく提供されていないというのも使う上での大きな問題となった。ワークステーション用途でIA64版Windowsを導入して使うことなどあまりにも愚かである。
 ちょうどAlphaアーキテクチャ向けWindows NTと同じように使い物にならない。
 しかしこの後、筆者はzx2000にIA64向けLinuxを導入し、プロセッサーや周辺機器を大幅に入れ替えて非常に快適な環境を作った。
 zx2000続報は SV 補完委員会 で頒布されている「SV Magazine EX」で紹介しているので、そちらをご参考いただきたい。



仕様一覧
項目 基本構成 現状
型番 A7844 (hp workstation zx2000)
シリーズ名 hp workstations
価格 888,000円〜(2003年8月時点でのエントリモデルの価格)
発表 2002/07/02
IP及び識別名 - 172.31.14.31/MHUIAS0S.HMXDC01
C
P
U
CPU intel(R) Itanium(R)2プロセッサ Uni-Proc.
周波数 900MHz
1次キャッシュ/チップ 32KB/PROC.[16KB(命令)/16KB(データ)]
2次キャッシュ/チップ 256KB/PROC.
3次キャッシュ/チップ 1.5MB/PROC.
チップセット hp Zx1
マザーボード名 A7844



EFI 1.10 (14.60)
メインRAM 1024MB(最大8192MB・DIMMスロット4本)
VRAM 128MB




モニタ - MITSUBISHI RDT176S(BK)
17インチ液晶モニタ(DVI)
グラフィックス
コントローラ
nVIDIA Quadro4 900XGL (GPU:NV25GL)
サウンド機能 SM32X PCI Audio (OnBoard)
ネットワーク Intel 82540EM (OnBoard)
10/100/1000bps(自動切替)





FDD N/A IBM USB Portable Diskette Drive
imation D353FUE (USB)
HDD 36GB
SEAGATE ST336706LW (U160、10000rpm)
合計116GB
SEAGATE ST336706LW (U160、10000rpm)
IBM IC35L080A (ATA100、7200rpm)
CD-ROM EIDE DVD-ROM HITACHI LG GDR-8161B (x16:DVD、x40:CD)
テープ装置 オプション







PS/2 N/A
ディスプレイ DVI-I x2
サウンド関連 IN/OUT/MIC
プリンタ N/A
シリアル シリアル:2チャンネル装備
コネクタ:D-sub9ピン(本体背面)
SCSI I/F 内蔵LSI LOGIC 53C1000(U160-SCSI)1ch
64-bit PCI
USB 前面2、背面2
USB 2.0



増設FDDベイ 0
ファイルベイ 2 (うち1基はDVD-ROM実装済み)
専用HDDベイ 2 (うち1基はHDD実装済み)



AGP 1スロット (AGP 4X Pro 50)
PCI-X フルサイズ3 (64-bit 66MHz、532MB/s)
ハーフサイズ1 (64-bit 66MHz、532MB/s)
フルサイズ1 (64-bit 133MHz、1.06GB/s)
32bitPCI/ISAバス 1スロット(フルサイズ)
ISAバス N/A



キーボード 本体とはUSBケーブルにより接続
ポインティングデバイス USBホイールマウス標準添付
リモート管理機能 BMC (ベースボード管理コントローラ)
電源 AC100V±10%、50/60Hz、1基搭載
外形寸法 H:50.3 ×W:26.4 ×D:50.5cm
重量 約22Kg (最小構成時)
最大消費電力 最大640W
省エネ法に基づくエネルギー消費効率 0.034 (区分 G)
サポートオペレーティングシステム hp-ux 11v1.6/v2.0 MTOE/TCOE
Red Hat Linux Advanced Workstation 2.1 For Itanium
Microsoft Windows XP 64-bit
インストールソフトウェア Red Hat Linux Advanced Workstation 2.1 For Itanium Microsoft Windows Server 2003 Enterprise Edition for 64-bit Itanium based systems
インストールアプリケーション - マブラヴ
二枚で看護しちゃうぞ
バイナリィ・ポット
尽くしてあげちゃう -口でさいわい-
添付品 電源ケーブル(2ピン、3ピン変換プラグつき)、USB英語キーボード、取扱説明書、使用許諾契約書、USB 3ボタンマウス、ユーティリティCD-ROM、RedHatメディアキット
オプション周辺機器 -
保証 ハードウェア 3年間の翌日オンサイト保証
ソフトウェア -

最終更新日時:2009/12/23 20:07:23